2024年3月1日~3月31日の1ヶ月。山梨県富士河口湖町を拠点に活動するアーティスト集団「6okken(ロッケン)」は、本フォーラムが推進する「アートシティ富士五湖ワーキンググループ」の一環として、滞在型芸術祭「ダイロッカン2024」を開催します。会場は「6okken」が拠点をおく河口湖北側の高台にある6棟のコテージと、河口湖南側にある「森と湖の楽園」。期間中は国内外の若手アーティスト18名が同施設に滞在し、ともに刺激し合いながら創作活動を行います。その過程で完成した作品やパフォーマンスを展示、発表するほか、地域住民や観光客も参加できる交流イベント等を開催します。
「6okken」の代表で、本芸術祭を企画した今野誠二郎氏は「Forbes JAPAN(フォーブスジャパン)」の「世界を変える30歳未満30人 アート部門」に選出された注目の若手アーティストです。富士山を間近に望む自然豊かなロケーションのもとでの活動にアートの未来と可能性を感じ、2022年にアーティスト同士が生活をともにしながら実践と思考を重ねる場“アーティスト・ラン・レジデンス”を運営する「6okken」を設立。そんな「6okken」の活動意義が、“国内外の若手アーティストが集まり、新たな芸術が生まれ世界へ飛躍するアートシティ”を目指す「アートシティ富士五湖ワーキンググループ」の理念と様々な点でリンクしたことで、山梨県と6okkenが手を携え、本芸術祭の実現に至りました。
世界唯一の“滞在型”芸術祭とは?
本芸術祭は3月1日~31日の1ヶ月を①シンポジウム、②合宿、③フェスティバルの3つの期間とプログラムに分けて実施します。まず会期前半のシンポジウムでは、山梨県周辺の文化芸術関係者や国内のオルタナティブシーンの実践者、人類学の研究者等が集まり、「なぜ、いま山梨県なのか」「生活・表現活動・運営が一体となったアート拠点の必要性」を軸に議論を交わし、山梨県から未来のアートシーンを創造するための“作戦会議”を行います。3月18日以降は海外(スウェーデン・イタリア・ドイツ・韓国)からの4人を含む、18人のアーティストが「6okken」で約2週間の合宿を行い、対話やフィールドワークを重ねながら自らの表現を形にし、会期末となる3月30日、31日に開催するフェスティバルで、最終的な成果をパフォーマンスやワークショップ、ライブなどで公開・発表します。また、①シンポジウムと③フェスティバルは一般参加が可能なうえ、言語や立場を超えた“アートの実践空間”をリアルタイムで創りあげていく点からも、かつてない芸術祭となるといえます。また、会場の様子をオンラインで発信することで、富士山の麓から新たな芸術実践の「ナレッジ」「インスピレーション」「ネットワーク」を伝播していく方針です。
国内外から人が訪れ、芸術が羽ばたく
“アートの空港”のような場所を目指す
全国各地で芸術祭が乱立する昨今において、「ダイロッカン」が目指すのは、世界のどこにも存在しない“ここだけの体験”を創出することです。今野氏は「2024年以降も地域住民や企業、海外のアートレジデンス、国内外の公的機関とも連携しながら、アジア圏にはいまだない求心力のあるイベントに育てあげたい。そして、この地に世界各地からアーティストが訪れ、そして山梨から日本のアーティストが世界へと躍動する“アートの空港”のような場所にしていきたい」と語ります。県の担当者も「本芸術祭のプログラムは『アートシティ富士五湖ワーキンググループ』が掲げるビジョン“芸術が全ての住民の日常に同居する世界”とクロスする部分も大きい。山梨県ならではの芸術祭の開催は、アートを地域に還元できる好機になる」と期待の言葉を寄せています。
【お問い合わせ】
ダイロッカン2024 広報事務局(一般社団法人6okken内)
住所:〒401-0305 山梨県南都留郡富士河口湖町大石1073
E-mail:6okken@gmail.com
HP:https://6okken-org.studio.site/
Instagram:https://www.instagram.com/6okken/