子どもたちに生の音楽で心の健康を富士五湖地域を舞台とする
プロの演奏家が届ける
“身近なコンサート”が始動

本フォーラムが推進する「アートシティ富士湖ワーキンググループ」の取り組みの一環として、山梨県は2023年12月2日(土)と12月15日(金)に「富士吉田市立青少年センター赤い屋根(富士吉田市)」にて、子どもたちを対象としたクラシックコンサートを開催しました。

コンサート開催のきっかけは「一般社団法人 100万人のクラシックライブ」が富士五湖自然首都圏フォーラムに参画したことです。「100万人のクラシックライブ」はあらゆる子どもたちに心の健康と豊かな体験を届けるとともに、親子を支援する活動に音楽を取り入れることで、新たなコミュニケーションの創出を目指しています。

一方で、アートシティ富士湖ワーキンググループが目指すのは、著名なアーティストの作品や演奏を鑑賞できる場ではなく“芸術が全ての住民の日常に同居する世界”です。このビジョンと「100万人のクラシックライブ」の活動理念が交差したことで実現したのが今回のコンサートなのです。

コンサートの目的は「芸術に触れる機会は万人に平等であるべきで、特に音楽には人の心を動かす力があるという理念において年齢・性別問わずすべての方に、音楽ライブを通じて『平等』を感じ、積極的に社会と関わるきっかけを創出すること」。

12月2日の様子。文化・スポーツ・教育・研修の場として機能する複合施設「富士吉田市立青少年センター赤い屋根」にて、青嶋 祥代さんと熊井 麗音さんが「きらきら星変奏曲」など8曲を披露し、会場を盛り上げた
12月15日には林 佳南子さん、棚橋 由美さんが、「ホワイト・クリスマス」や「石川さゆりメドレー 天城越え〜津軽海峡・冬景色」などを演奏。子どもだけではなく保護者も楽しめるプログラムでクリスマスムードを演出した

12月2日には青嶋 祥代(ヴァイオリン)さんと熊井 麗音(ピアノ)さんが、12月15日には林 佳南子(ヴァイオリン)さんと棚橋 由美(ピアノ)さんが「富士吉田市立青少年センター赤い屋根」を訪れ、クリスマスの雰囲気を味わえる名曲を含め、8~10曲を披露。客席を巡りながら演奏するなど趣向を凝らした演出に会場は盛り上がり「とても楽しかった」「子どもが本物の音楽に触れられる貴重な機会となった」などの声が寄せられました。

また、会場の選考においても「100万人のクラシックライブ」の“あらゆる場所をコンサート会場と考え、音楽で豊かな社会の実現を目指す”という想い、そして、同団体が子ども食堂や学習支援拠点でのプロ演奏家によるコンサートを行っていた実績を踏襲し、子ども食堂を運営する「NPO法人にじいろのわ」「NPO法人富士北麓まちづくりネットワーク」「山梨県ボランティア・NPOセンター」と協働しています。

コンサートは2023年12月の2回を含め、全8回の開催を予定しています。

今後は、幅広い企業との連携により、”音楽に触れる”教室の併催など、一層充実した体験を提供できるプログラムに育てていくことに取り組みます。

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