富士山×歌舞伎で新たな価値を創造松竹と文化芸術や地場産業の振興で連携
地域周遊型エンタメサービスやコラボ商品の開発を目指す

伝統芸能である歌舞伎に深く関わり、国内外から⾼く評価される名作映画を数多く手掛ける松竹株式会社と山梨県が、文化芸術及び地場産業の振興に関して連携基本協定を締結しました。松竹がもつコンテンツを活用した山梨の地場産品の開発や共同イベントの開催などを通し、山梨県のブランド価値向上と豊かで活力ある地域社会の実現を目指します。

「富士五湖自然首都圏フォーラム」とも連携

歌舞伎座の前で協定書を手にする山梨県の長崎幸太郎知事(左)と松竹株式会社の迫本淳一代表取締役会長

松竹本社ビル(東京都中央区)で行われた締結式には、松竹の迫本淳一会長と本県の長崎幸太郎知事が出席。両者の資源やノウハウなどを連携・協働し、富士五湖周辺の周遊観光を促進するエンターテインメントサービスの提供や、歌舞伎教室の開催、県の地場産品を活用したコラボ商品の開発などを進めてゆく方針を示し、長崎知事は「富士五湖自然首都圏構想」とも連携してゆく意向を述べました。

山梨県側からの呼び掛けから実現

松竹が都道府県とこのような形態で提携するのは初のことです。松竹が映画のオープニングに山梨県から望む富士山の映像を起用していることや、歌舞伎の「市川団十郎発祥之地」が山梨県市川三郷町であることなどから山梨県側が連携を呼びかけ、両者で協議を進めてきた結果、以下の項目において連携・協力するという合意が実現しました。

(1) ⽂化、芸術活動の振興に関すること。
(2) 観光の⾼付加価値化に関すること。
(3) 地場産業の振興に関すること。
(4) 富⼠五湖⾃然⾸都圏の実現に関すること。
(5) その他、前条の⽬的を達成するため必要な事業に関すること。

ヒト・モノ・情報などすべての分野において山梨県を内外に「開き」、多様な視点を導入することで、新たな交流やイノベーションを起こし山梨の価値を高める「開の国」づくりを政策の柱として掲げる長崎知事は「自然首都圏構想の中で山梨県が国内外に開かれたプラットフォームになろうとしております。世界各国から人が集まる山梨県と、日本最大のコンテンツをもつ松竹様との化学反応が起こることで、山梨のみならず日本、世界にとっても価値があると大きく期待しております」と話しました。

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