
2025年2月10日、ハイランドリゾートホテル(富士吉田市)にて「富士五湖自然首都圏フォーラム参画セレモニー」が開催されました。本フォーラムに富士吉田市、富士急行株式会社、一般社団法人富士五湖観光連盟、富士吉田市外二ヶ村恩賜県有財産保護組合の4団体が新たに参画。これまで以上に地域と一体となって構想を推進し、富士五湖地域のさらなる価値向上に向けた取り組みを進めることが発表されました。
地域と企業の連携強化で「自然首都圏」実現へ

「富士五湖自然首都圏フォーラム」は、富士五湖地域を世界に類を見ない先進的な地域へと発展させるために設立された協働組織です。2022年の発足以来、地域の持つ豊かな自然と都市機能を融合させ、新しいライフスタイルやビジネスモデルを提案するプロジェクトを推進してきました。
今回の参画により、地元自治体や観光・交通業界のリーディングカンパニーが加わり、さらなる推進力を獲得。今後、地域と企業が一体となり、サステナブルな観光、環境保全、次世代教育など多様な分野での取り組みが加速します。
新たに4団体が参画し共同宣言を採択



セレモニーでは、新たに参画した富士吉田市、富士急行株式会社、一般社団法人富士五湖観光連盟、富士吉田市外二ヶ村恩賜県有財産保護組合の4団体とフォーラムとの共同宣言が採択されました。署名に際し、富士吉田市の堀内茂市長は「地域の持つポテンシャルを最大限に活かし、富士山の環境を守りながら、持続可能な発展を目指す」と強調。さらに、長崎幸太郎山梨県知事は「京都が日本の伝統、東京が現代を象徴するならば、富士五湖は未来の日本を感じられる場所にしたい」と語り、本フォーラムが持つ国家的プロジェクトとしての意義を改めて示しました。
また、昨年カリフォルニア州との連携強化が進められたことを受け、国際的な視点からも“自然首都圏”の可能性が拡大していることが伝えられました。
富士五湖から世界へ、さらなる価値向上を目指す

共同宣言の採択を受け、今後フォーラムでは地域の価値向上に向けた具体的なプロジェクトを推進していきます。観光振興やモビリティ改革に加え、芸術・文化を軸とした国際交流の促進にも注力。例えば、富士五湖地域のアートシティ化や、世界的な持続可能エネルギー活用モデルの構築など、多岐にわたる計画が進行中です。
「本日の共同宣言は、地域と企業が手を取り合い、富士五湖をより魅力的で持続可能な地域へと発展させる大きな一歩となる」と田坂広志フォーラム会長。今後もフォーラムは、国内外の多様なプレイヤーと連携しながら、未来の「自然首都圏」実現に向けた取り組みを進めていきます。